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No.028

今治銘菓「鶏卵饅頭」

一笑堂トレードマーク
株式会社一笑堂
所 在 地 : 〒794-0016
今治市中浜町1丁目1-21

代 表 者 : 代表取締役 門脇  貞夫
T E L : 0898-22-0295
F A X : 0898-22-0613
主要業務 : 菓子製造販売
U R L : http://www.isshodo.co.jp/
E−mail : webmaster@isshodo.co.jp

(インタビュー) 株式会社一笑堂 代表取締役 門脇 貞夫(かどわき さだお) さん

[七代200年の伝統 ]

 今治のお菓子といえばご存知の方も多いとは思うが、何ともかわいいかわいいお饅頭だ。

 鶏卵饅頭。かわいいだけではなく、どことなくおめでたい。僕は結婚式の引出物でいただいたこともある。「子孫繁栄」のイメージなのかな?

 甘い物はあまり食べないこの僕でも、平気で5〜6個はいける。またこれが熱いお茶に良く合うのですねー。

 店の中で饅頭をいただきながらお話を伺った。なんと、現社長で7代目。創業寛永2年というから驚きだ。愛媛の中でも古い方だという。
 もともと和菓子の店で、鶏卵饅頭は約200年前の創業以来の看板商品。作り方は当時から変わらず、一切水を用いない卵練り。
 今でこそ卵はスーパーの客寄せ商品として安く売られているが、当時どれだけの高級品であったことか、想像もつかない。

 伝統を守り続けたからこそ今があるのだろう。
一笑堂外観
鶏卵饅頭をいただきながら・・・

[一つ一つ心を込めて作りあげる]
門脇社長
銘菓「鶏卵饅頭」

  社長いわく、「たくさん菓子を作っていても、食べるのは一つずつ。だからその一つ一つに細心の注意を払う。よそに広げるのではなく、家を続けていくということが一番大事。親から譲ってもらったものをお前の代で潰したとは言われたくない。」
 終戦後先代が帰って来た時、この辺は全部焼け野原になっていた。友達からタオルをやらないかと誘われたが、その焼け野原から饅頭を作る型が出てきた。これはやっぱりご先祖様から「菓子屋をやれ!」と言われたのだと思い、復興したそうだ。その思いは現社長から息子の忠常さんにもしっかりと伝わっている。社長も「息子は厳しい」とおっしゃるほどの真面目な一人息子である。

 実は社長は水泳のかつての名選手で、名コーチでもある。以前は今治北高校の水泳部を四国一にしようと、毎日午後2時半になれば仕事をおいて、今治北高に指導に行っていた(先代がお元気な頃)。結局努力の甲斐があって徳島大会で四国一に。実はその前日、おばあさんが亡くなってしまったのだが、親族会議の結果、大会に行かせてもらったというエピソードを持つ。
 忠常さんもずっと水泳を続けてきて、今はその根性で、一笑堂の担い手として黙々とお菓子に向き合っている。

 いちご大福など新しい商品もあるが、この店は軸がぶれることは無いだろうなと思う。人間に一本筋が通っているし、そこに鶏卵饅頭という、一つ一つは小さくても、大きな看板商品が座っているのだから。

(2007年3月15日訪問)
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