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No.033

父娘が織り成す世界唯一の織物

工房織座 外観
工房織座
所 在 地 : 〒794-0117
今治市玉川町鬼原甲55

代 表 者 : 代表 武田 正利
T E L : 0898-55-2564
F A X : 0898-55-2584
主要業務 : 高級織物製造販売
U R L : http://oriza.jp/
E−mail : oriza@gigax.jp

(インタビュー) 工房織座 代表 武田 正利(たけだ まさとし) さん

[ 旧式織機だから織れるやさしい織物 ]

 松山から行くと玉川の鈍川温泉の方に向かって曲がり、新一ノ瀬橋、牛追橋を渡って少し進むと小さなログハウスが見えてくる。ここが工房織座。


 平成17年の11月に立ち上げた。それまでは宮崎タオルの工場長として長年勤務、社長の死去とともに従業員も解雇となり、途方に暮れていたところ、自身が開発したコットンマフラーのことを思い出し、「よし、また何か新しいものを作ろう」という気持ちが起こった。
 宮崎タオルで培った技術を生かし、あえて旧式の織機を使ってオリジナリティーの高い商品を作る努力を重ねた。マフラー、ショールなど一枚一枚旧式織機で“手作りの風合い”を大事に・・・。

 鉄くず寸前になるような、昭和初期の織機からは、本当にあたたかな風合いを持ったタオルマフラーが生まれている。その織機にはいろいろな設備をプラスし、コンピュータまで付けて、タオルやショールだけではなく他の色々なものが出来るように改良した。

 今までのは一枚千円くらいだとすると、ここで作るのはどうしても四千円、五千円ぐらいにはなってしまう。しかし、金額ではなく質の高さを求める声が強く、岡山のある会社でも高い評価を受け、よく売ってくれているそうだ。
 それに、一回この工房織座を訪れたお客さんはリピーターとなり、また次回は友達を連れて来てくださるそうだ。どんなコマーシャルよりも、それが一番ではないだろうか。ちなみに女性のお客さんが95%を占める。
武田父娘
昭和初期の旧式織機

[ よろけもじり織り ]
これぞ職人技
  商品の中で、技術的に高いクオリティを求められるものを見せていただいた。「よろけもじり」という織り方の製品だ。僕も「よろけ縞」という柄の着物を持っているが、まさにそれと同じ、線が真っすぐではなく、よろけたような曲線の美が特徴の織り方である。

 タオルのようにあらい織物の場合、とてもこの柄を出すのは難しいというが、ここではもじり織を採用しているのでいくら使ってもこの形は崩れないそうだ。職人の技だなあと改めて感心する。

 さてここには工房のマドンナとも呼べる女性の存在がある。何をかくそう、お嬢さんの英里子さんだ。ネット販売の仕事や接客をしていて、この存在は大きいですよ。やはり女性の眼で勧めることが出来るし、開発の手助けも出来るもんね。

 僕はどうしても「よろけもじり」のハンチング帽が欲しくなって、その場で買って帰りました。デニムのような色合いで、ジーンズにはもちろん合うし、他にかぶっている人もいないので、現在重要なファッションアイテムとして活躍してくれてます。

 まさに職人の仕事という、そんな商品が並ぶ工房織座。温泉とセットで行ってみませんか?
「よろけもじり」のハンチング帽
(2007年7月11日訪問)
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