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No.037

菱花(りょうか)

上脇本社外観
株式会社上脇
所 在 地: 〒794-0043
今治市南宝来町2丁目8−14
代 表 者: 代表取締役 上脇 大智
T E L: 0898-31-1378
F A X: 0898-24-2738
主要業務: 繊維製品製造販売
U R L: http://www18.ocn.ne.jp/~uewaki/index.html
E−mail: rnouveau@fork.ocn.ne.jp

(インタビュー) 株式会社上脇 代表取締役 上脇 大智(うえわき だいち)さん

[ 柔軟な技術活用 ]

 目の前に登場した社長さん、お洒落でかっこいい。ギョウカイ人のように見えた。
 上脇大智社長(51)は二代目。男3人兄弟の三番目。「上二人はエリートでね」と語る。今治南高校では野球に打ち込み、「大学は行っとけ」と言われたが、後を継いだという。
 もともと「上脇タオル工芸社」という名前だったが、タオルだけじゃなく、織物だったら何でもやっていこうという趣旨で現在幅広く取り組んでいる。
 これまでのタオルの技術、今治の特徴ある技術を活かし、別にループを出さなくてもいいんじゃないのというスタンスは、様々な新しい織物を産み出している。
 僕には織物の詳しいことはよく分からないが、例えばガーゼの3重織。張り合わせるのではなく、同時に織り上げ、表裏に自由に柄を出すことができる。ガーゼは肌に優しく、吸水性にも優れ、色数も多く使えるのが利点。
 世界で初めての2万3千針の織機を取り入れ、7重織の試作品をあるところに持ち込んだところ、「これはおもしろい。やりましょう!」ということになり、一枚10万円くらいの商品が誕生した。
 あるところってどこだと思います?天下のサンリオでございますよ。キティちゃんの可愛い大きな織物は、さすがに心奪われてしまいました。ご当地キティちゃんのミニタオルは、ほとんどがここの商品だって!すごっ!!
 会社には若い人が多い。営業系の二人がどんどん新しいものを開発してくる。居酒屋のスタッフが頭に巻いているようなタオル(ドクロ柄)や、タオルマフラーなど。たしかに夜の街で見たことがあるようなこの商品。ここで作られていたのですね。
上脇社長
ハロー キティ
居酒屋スタッフ?パイレーツ オブ カリビアン?

[ 菱花 世界へ ]
高濱虚子 命名
世界に1台の織機

 話をききながら『菱花』とロゴが入ったタオルマフラーをいただいてしまった。おー、これも若い人にウケそうなカッコイイものですね。海外の展示会は、この『菱花』という名前でやることも多いそうだ。

 さて、この『菱花』という名前は、どこから来ているのですかと尋ねたら、社長曰く、「父の俳号です。」と。えっ、俳号?お父様は俳句をたしなんでいらっしゃったのですか!
 なんと、有名な「ホトトギス」で句作を続けていらっしゃったそうな。しかもこの『菱花』という名前は、高濱虚子自ら名付けてくれたものだという。
 ははーっ、おそれいりました。俳句を始めてまだ数年の僕みたいな者にとって、虚子が命名した『菱花』という名前は、とても大きな存在であります。この冬、大事に首に巻かせていただきます。
 さて社長は、これからは今治のブランド力を高め、世界でもトップクラスの技術を活かしてきちんとした品物を作っていくことこそが生き残っていくために重要だと考える。
 もうお孫さんがいらっしゃるのには驚いたが、上脇が今治のタオル業界を牽引していく企業の一つだということは間違いないようだ。
(2008年7月17日訪問)
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