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No.041

鬼師の技

巨大な鬼瓦
葛e銀製瓦
所 在 地 : 〒799-2303
今治市菊間町浜32番地2

代 表 者 : 代表取締役 菊池 陽一郎
T E L : 0898-54-2248
F A X : 0898-54-5160
主要業務 : 菊間瓦製造施工
U R L :
E−mail :

(インタビュー) 葛e銀製瓦 代表取締役 菊池 陽一郎(きくち よういちろう)さん

[ 本物の力 ]

 現在、うちの事務所の小さな玄関の小さな下駄箱の上には、鬼の形相の、魔除けの瓦が鎮座ましましている。鬼瓦とはいえ、少し可愛いくさえも見える。この瓦が菊銀さんの作なのです。
 今、社長は「日本鬼師の会」の会長さん。鬼師中の鬼師といってもいいでしょう。
 菊間以外にも淡路島、九州、京都、奈良、名古屋、関東と瓦の産地には必ず鬼瓦があるそうだ。屋根は鬼瓦が無いと締まらない。そうですよねえ。
 「上から鬼がぎゅっとにらんでいるような鬼瓦がいい」と社長は言います。そして、そんな鬼瓦を本当に作れるのはお父さまの壮三郎さんであるとも言います。
 お父さまはもう60年ぐらい鬼瓦を作り続けておられる。子供のころからその真剣な姿を見てきた。高校を出てからすぐに入門。実は子供のころから継ぐ気を持っていたという。
 壮三郎さんのおじいさんの菊池銀太郎という方が創業したこの会社は僕からすると「どしっ」と根を張った、菊間を代表するところだと思う。
 お父さまは取材の日も黙々と仕事をしておられた。見るからに職人というお姿。多くの言葉は要らない。素人の僕から見ても、迫ってくるような力を感じ、“本物”という言葉が重く響くようだ。
 こういう伝統の芸術品を真近で見ると、やはり日本人に生まれてよかったなあと思う。大きな家でも建てて、菊銀さんの鬼瓦をどしっとすえてみたいものですなあ。
菊池社長
仕事場での風景

[ 無限の広がり ]
社長のお嬢さん・晴香さん
焼きあがった鬼瓦
あれっ、若い女性も一所懸命仕事をしているようですが。話を聞いてみると、社長のお嬢さん・晴香さんでした。
 「社長、晴香さんも鬼師ですか?」
 「いや、まだ鬼師もどきというところで。全然ですよ。」
と言いながらも、うれしそうですね社長。
 今はまだ小物類が多いというけど、作っている姿勢は緊張感がピンッと張りつめていて、鬼師の風格に近いのではないでしょうか。女性らしく、ランプシェードとか、遍照院の厄除け瓦をたくさん作っています。
 これからの時代の瓦は、こういう人がスクラムを組んで作っていくのでしょう。まだまだ可能性が大きく存在すると実感!!
 社長は、これからの菊間の瓦はやはり厳しいと見ておられますがご長男をはじめ、まだまだ若い芽がこれから伸びていきそうです。
 雨に濡れたら濡れたで美しい瓦。ガーデニングにも使えそうじゃない?と、僕の女性の友人が言っておりました。
 そうですね、僕達使う方も、もっと新しい可能性を探っていってもおもしろいのじゃないかと、取材の帰りの車の中で考えておりました。
 
(2008年11月20日訪問)
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