愛媛県繊維染色工業組合が主催する『IMABARI Color Show』が、2018年2月2日(金)より12日(月・祝)まで今治市で開催されています。
世界も認める高品質な今治タオルに使用される綿糸の晒しや染色等を担う今治の染色技術。その高度な染色技術を用いて、今回挑戦したのは、なんと1,000色もの帆布。
建築家でありデザイナーのエマニュエル・ムホー氏の手により、これまで誰も経験したことのない1000色の世界をインスタレーションとして繰り広げています。

IMABARI Color Show(イマバリカラーショー)開催

今治市には、世界に誇るタオル産業を支える優れた染色技術が集積しています。
そんな中、色が持つ豊かで繊細な表情や夢をもっと伝え、今治の高度な染色技術を紹介しようと、『IMABARI Color Show』が開催されることになりました。

IMABARI Color Show

今治展に先立って2017年12月7日(木)から10日(日)の4日間、東京・青山スパイラルガーデンで開催された際には、予想を大幅に上回る5,000人以上もの来場者があり、多くの人が1,000色の空間デザインに魅了されていました。

今治展概要

今治展では染色組合員である8社が染色した1,000色の帆布生地をアルファベットや数字に切り抜き、ひとつの空間を創造しています。切り抜かれた帆布は約17,000ピースにもなり、そのアルファベットや数字は、染色に関係する調合・温度・時間・割合などを表現し、『1000 COLORS RECIPE』(1000色のレシピ)と名付けられています。

17000ピースの帆布

この作品を監修したのは、特徴ある多彩な色を用いた作品や建物を手がけるエマニュエル・ムホー氏。彼女の従来作品では『100色のレシピ』でしたが、この度のイマバリカラーショーでは、今治の高度な染色技術を引き継ぐ職人たちの手により、1,000色が可能となりました。

1000色のレシピ

高度な技術をもつ職人といえど、普段染めることのない帆布、仕上げの糊付け等は簡単ではありませんでした。染料などを1/100グラム単位で調合し、人の手でひとつひとつ試し染めを繰り返し、デザイナーの要望に適う1,000色を表現することができました。

イマバリカラーショー

床に置かれたビーズクッションに身を任せて、1,000色に彩られた空間を見上げると、今までに経験したことのない世界を見ることができるでしょう。

『今治の色』と染色技術紹介

会場では、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)とのコラボレーションにより生まれた『今治の色』の展示も行われています。

今治の象徴する風景・建物などからイメージする色を導き出し、6種の色および色の組み合わせが決定されました。

今治の色

会場周辺に設置されたのぼりやイマバリカラーショーのパンフレットも、今治の色に選ばれた『青い急流』と『海からの贈り物』をイメージした色に染められています。

今治の色のぼり

また、会場内では普段見ることのできない染色工場の様子などを映像で紹介しています。

染色技術の紹介

開催期間・会場・入場料

イマバリカラーショーは下記のような開催予定となっております。

開催期間 2018年2月2日(金)~12日(月・祝)
開館時間 10:00~18:00
入場料 無料
会場 今治市みなと交流センター はーばりー
(愛媛県今治市片原町1-100-3)
公式HP http://www.senshokukumiai.com/imabaricolorshow/

※会場へのアクセス方法・駐車場はページ下部をご覧ください。

今治における染色技術

今回のイマバリカラーショーでは帆布を染めることに挑戦しましたが、本来、今治の染色会社が主に染色しているのは、タオル用原糸です。
吸水性が高く高品質を誇る今治タオルは「先晒し先染め技法」と呼ばれる製法を用い、タオルを織る前に、原糸(綿糸)を晒し、染色し、糊付けを行います。この工程を担いタオル産業を下支えしているのが高度な技術をもつ染色技術者たちです。

発色がよく、綿糸本来の柔らかさを引き出した肌ざわりのよいタオルが生産できるのは、今治の染色技術があってこそなのです。

色とりどりの今治産タオル

高縄山系を源流とする不純物の少ない天然の良質な軟水に恵まれたことから染色技術が発達してきました。

しかし、「染色は生き物」と表現されるように、同じ水、材料を使って同じ手順で同じものを染めても、いつも同じ色に仕上がるとは限りません。天候や気温などによって、微妙な調整が必要なのです。その調整や色の調合具合は、100年以上に渡る技術やデータを受け継いできた職人たちの手に委ねられています。

愛媛県繊維染色工業組合とは

イマバリカラーショーを主催したのは、今治の染色会社8社(うち1社は未稼働中)と西条の染色会社1社で組織される「愛媛県繊維染色工業組合」です。
組合員が力を合わせ、「独自の技術で未来を拓く」というスローガンのごとく、各社が独自の技術を持ち、染色に関して責任とプライドを忘れることなく、さらなる高みを目指して日々染色の可能性を追求しています。
その試みの一つが、今回のイマバリカラーショーに用いられた1,000色の染色でした。今後の試み・発展も楽しみなところです。

愛媛県繊維染色工業組合の詳細につきましては、公式HPもご覧ください。
http://www.senshokukumiai.com/index.html

エマニュエル・ムホー氏

今回のイマバリカラーショーを監修・デザインしたのは、エマニュエル・ムホー氏です。
1995年に初来日し、その時目にした東京の街に溢れる数々の色に衝撃を受けたというフランス人の彼女は、巣鴨信用金庫に代表されるような特徴的な色使いをした建物を設計したり、ABCクッキングスタジオの空間デザインなどを手掛けてきました。

彼女のコンセプトは「色切/shikiri」と表現され、色を三次元空間で表現し、色で空間をつくっています。色を通して多くの人にエモーションを感じてもらいたいと願い、作品を創り上げています。

エマニュエル・ムホー氏の作品や活動等の詳細は公式HPをご覧ください。
http://www.emmanuelle.jp/all

また、彼女のFacebookでは、イマバリカラーショーに関するインタビューが紹介されています。

IMABARI COLOR SHOW interview

Installation "1000 COLORS RECIPE" reveiled last December at spiral in Tokyo will be soon on view in IMABARI !IMABARI COLOR SHOWImabari Port Community Center (Imabari, Japan)February 2 (Fri) – 12 (Mon), 2018.昨年12月スパイラルガーデンで発表した新作インスタレーション「1000色のレシピ」は再来週から今治でご覧になれます!IMABARI COLOR SHOW今治市みなと交流センターはーばりー2018年2月2日(金)~12日(月・祝)Film by takeshibuya.Direction : NINO inc.Full movie here (in Japanese)https://vimeo.com/246387672

Emmanuelle Moureaux Architecture + Designさんの投稿 2018年1月19日(金)

会場とアクセス

イマバリカラーショーの会場は、今治市みなと交流センター(はーばりー)の大ホールです。船の形をした特徴的な建物で、大ホールは写真の奥部分にあります。

はーばりー

アクセスマップ

今治市みなと交流センター(はーばりー)へのアクセスマップは下の地図のとおりです。

  • JR今治駅から→徒歩で約20分
  • 今治ICから→車で約15分
  • 今治湯ノ浦ICから→車で約20分
  • また、市内各所からの路線バスが、はーばりー前の「今治桟橋」で停車します。
    ※路線バスについては、瀬戸内運輸株式会社のHP(http://www.setouchibus.co.jp/)の路線バスのページで詳細をご確認ください。

    駐車場・駐輪場

    駐車場・駐輪場は、海に向かって今治市みなと交流センター(はーばりー)の左手にあります。
    「今治港第2駐車場」では、30分毎に100円、24時間最大500円の駐車料となります。